マジで恋する10秒前!?
傷とキス
−ピーンポーン
あっ!裕樹だっ
私は、駆け足で玄関に向かって扉を開けた。
「待ってたよっ裕樹!まずは中に、はいっ……ン……」
急に視界が裕樹に埋めつくされた。
それと…唇が…−熱い...
「…あっ…ン…ふぁ…」
裕樹が…私にキスしてる?
そう思ってると、急に唇が離れた。
「裕樹…?」
トロンとした瞳で裕樹を見つめた。
「ごめん…気持ち抑えられなくて...」
裕樹の大きくて綺麗な手が口元を隠しながら言った。
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら俯いてる。
裕樹にキスされて…全く嫌じゃなかった。
優しいキスは、私の心を…優しく包んでくれるような..。
−−この時は、ただ自分の感情の赴くままに行動していた。
…これから先に起こる大変なことに、私達は…まだ気づいていない...