マジで恋する10秒前!?
そう、心の中で謝った時
――ピロピロピロッ
「うわっ!?」
突然に、裕樹の携帯が鳴りだした。
そして、すぐに電話に出た。
「もしもし―――?―――――っ・・はぁっ!?――誰がって・・・菜々子が!?―――分かった、今すぐ向かう――――気をつけろよ!・・んじゃ」
―――パタン
裕樹は静かに携帯を閉じ、私の方に向いてこう言った。
「菜々子の陣痛が始まったってさ・・姫咲に電話したかったらしいけど、繋がらなかったらしい、姫咲・・・携帯切ってた?」
「・・うそ!?携帯繋がらなかった?・・って陣痛....始まったの!?じゃあ、急がないとじゃないの?」
そう言いながら、横目で携帯を確認する。
あぁ、裕樹が来たときに切っちゃったのかも....