─仮面─偽りの微笑み
「美麗ちゃんは、どこまで?」
そう聞き返され、美麗は「へっ?」と間の抜けた返事をしてしまった。
「どこまで?」
繭璃は、ニコニコしながらもう一度そう言った。
「やっぱり言わなきゃダメ…だよね?あははっ」
くりくりの瞳を輝かせ、はやく、はやくと言わんばかりに美麗を見つめる繭璃。
「うーっ、わかったわよ…あたしも同じよ、その…と、途中まで…///」
「美麗ちゃん、可愛い♪」
「だぁーっ!もうっ」
そう叫び、美麗はゴロンと芝生の上に大の字に寝転がった。
「あたしもっ」
同じようにゴロンと寝転がった繭璃と、クスクスと笑いあいながら空を見上げる。
雲一つない青空の下、「修一さんにちゃんと確かめよう」と、美麗は心に決めていた。