─仮面─偽りの微笑み

「ふっ…ん…」



繭璃は無意識のうちに、棗の首に腕を回ししがみついていた。



必死にキスに応える繭璃が愛おしくて、棗は夢中で唇を貪る。



「あっ、はぁっ…」



熱く口づけながら、制服のブラウスのボタンをゆっくりと外していった。



首筋からちゅっと小さくキスしながら、柔らかな膨らみまで進んでいった。



いつの間にか締め付けを失った膨らみを、弄んで印しを残していく。



「あんっ…な、つめさん…」



舌先をつーっと滑らせ、おへそをくるりとなぞり、"ちゅっ"と音をたてて離れると、すっと耳元に顔を近づけ囁いた。



「もっとイイコトしよっか?」



「……っ…///」



棗に触れられ身体が 熱を持ち始めていた繭璃は、瞳を潤ませ棗を見つめる。



「そんな顔すんなよ…抑え効かねーだろ」



そう言って妖艶に微笑んだ棗は、甘い吐息を漏らす繭璃の唇をまた塞いでしまった。
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