─仮面─偽りの微笑み

痛みはやがて、甘い快感をもたらしながら、少女を女へと変えていった。



ベッドに横たわる美麗は、うっすらと唇を開きぼんやりと修一を見つめていた。



ズキンと痛む下腹部に、夢ではないと実感させられていた。



(あたし…本当に修一さんとしちゃったんだ)



「なに?もしかして…まだしたい、とか?」



「やっ、ちがっ…もう!修一さんのエッチ!!」



恥ずかしそうに"ぷくっ"と頬を膨らませた美麗に、修一はそっと手を伸ばす。



膨らんだ頬を指先で押し、ふっと笑った。



「かーわい…」



そして引き寄せ甘く囁いた。



「愛してる」



「あたしも…愛してる」



愛も恋も難しい…そう思ってた。



でも今は違う、この溢れんばかりの感情がきっと"愛"なんだ、「愛してる」だなんて口から勝手に出ちゃうぐらい。



「また、しようね♪」



意地悪な笑みを浮かべる修一。



「…やっぱりエッチだ」



と美麗は火照る顔を隠すように、修一の胸に顔をうずめた。
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