─仮面─偽りの微笑み
「…やばい」
「な…にが?」
頬に置かれた手に、そっと自分の手を重ねて、美麗は修一を見つめ返した。
「修一さん?…なっ…に…ん…ふ…」
何も言わず静かに顔を近づけた修一に、美麗の唇はそのまま塞がれてしまった。
「もっとしたい…」
キスの合間に囁かれた言葉に、美麗はふるっと身体を震わせた。
「今日は我慢しようと思ってたけど…ごめん、やっぱり無理」
そう言った修一は、美麗の身体に沢山のキスを降らせる。
「あっ…ん……あ…あぁ…やぁ…」
「綺麗だよ美麗ちゃん」
甘く吐かれる吐息は、修一を更に煽り止まらない欲望を美麗にぶつけた。
「あっ……あ…ん…はぁ…あぁぁー」
2人はベッドに身体を投げ出し、絡み合いながら横たわった。
「ごめん…無理させて、でもすげー幸せ!」
ぎゅっと抱きしめられ、嬉しそうに修一さんにそう言われた。
「いいよ、あたしも…幸せだから」
甘い余韻に浸りながら、心も身体も大好きな彼のモノになれた幸せを感じていた、温かな腕の中で…。