─仮面─偽りの微笑み

「はっ…余裕ねぇ…」



自分の余裕の無さに苦笑して、彼女の唇を塞いで舌を絡めとった。



「ん…ふぅ…ん」



徐々に力の抜けていくのがわかる。



細い腰を掴むと、俺は更に奥を目指した。



「な…つめ…さ…あぁ…」



苦しそうな繭璃の頬をそっと撫でる。



「わるい…加減できねぇかも…」



やべぇ…マジで何なんだコレ?



「はっ…良すぎだろ…」



思わず漏らした言葉、"マジで欲しい女"ってこんなに良いもんなのか。



親父が母さんを手放さねー気持ちがわかるな。



「あッ…あッ…やぁ…」



「止まれねぇ…次から良くしてやるから我慢しろよ?」



そう言って、繭璃を腕の中に閉じ込めた俺は、容赦なく律動を速めた。
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