─仮面─偽りの微笑み

「あっ…だめぇ」



悪戯に蠢く指先が快楽に導く。



「ん…だめじゃないくせに…ほら?」



と指先をわたしに見せつける。



「やっ…ちがっ…///」



今まで十分に慣らされ、開発された身体は、彼の声、香りそれだけで花のように香り蜜を滴らせていた。



「何が違うの?欲しいくせに…ってこんなにしたのは俺かな」



ニッと意地悪く笑うと、後ろからゆっくりと自身を沈めていく。



「あ…あ…あぁん…ん…ん」



「はぁっ…繭璃…」



繋がったまま、棗は甘い吐息を吐き出し繭璃をぎゅっと抱きしめる。



繭璃は棗の熱い吐息に"ゾクン"と身体を震わせた。
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