─仮面─偽りの微笑み
昨日"初めて"を済ませたばかりだと言うのに、一緒にシャワーだなんて…。
「今夜は一緒にお風呂に入ろう♪」
「おお、お風呂っ?!恥ずかしいからヤですぅー…///」
「もっと恥ずかしいことしたのに?」
信号待ちの車内、引き寄せられた耳元でイヤらしく囁かれ、繭璃は頬を赤く染めていた。
「俺が洗ってやるからな♪お前に拒否権はねーよ」
「うー…やっぱり意地悪…ん…」
ちゅっ
「あんま可愛いとここで喰っちまうぞ?」
リップ音を鳴らし、唇を吸い上げる。
「………ん…やっぱり意地悪ッ」
ちょこっと俺の服の袖口を掴み、真っ赤な顔で恥ずかしそうに、ぷくっと頬を膨らます繭璃。
「益々いぢめたくなる…可愛い奴」
ポンと頭を撫でると、タイミングよく信号が変わった。