─仮面─偽りの微笑み

「棗さん…大好き」



瞳を潤ませ俺をじっと見つめる、それだけで俺を刺激する。



これが無意識だからたちが悪い。



「わりぃ…我慢きかねーわ」



彼女を求めた身体は、体温を″かっ″と上昇させる。



荒々しく唇を塞ぎ、舌を絡ませ口内を侵す。



「んー…ふぁ…ん…あッ…ふっ…」



まだたどたどしいが 、俺のキスに答えようと必死な繭璃が、更に俺の欲望を煽る。



「相当ハマってんな俺…」



1人呟くと、飽きる程口づけを交わした。



唇で指先で、彼女の全身を味わい尽くす。



触れるたび漏れる甘い吐息に、どうにかなりそうなくらい反応する俺。



ゆっくりと身体を重ねる。



「あっ…はぁー…ん…あん…あッ…あッ…あッ」



そして彼女は一晩中、俺の腕の中で甘く鳴いた。
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