─仮面─偽りの微笑み
◆動き始めた恋
「ご褒美どうだった?気持ち良かっただろ…今日は邪魔が入ったからまた今度…なっ?」
少し濡れた唇を指で拭ってやり、軽く口づけた。
「お兄ちゃん!」
ドアの向こうで美麗が五月蝿い。
「携帯ある?」
「あっ…はい///」
頬を赤く染めた彼女が、制服のスカートのポケットから可愛らしいピンク色の携帯を取り出した。
「番号交換しとかなきゃな…」
カチカチと手早く操作し終えると、繭璃に携帯を手渡した。
「連絡するからいい子で待ってろよ…」
真っ赤な顔して頷く繭璃に、もう一度触れるだけのキスを落とした。
今直ぐにでも押し倒したいのを我慢して…