─仮面─偽りの微笑み

扉の向こうでは美麗がやきもきしていた。



あの鬼畜な兄に気に入られてしまった繭璃。



「変な事をされてなきゃいいけど…」



ポツリ呟く美麗の頭を撫でながら修一が微笑む。



「心配性だなぁ美麗ちゃんは、あいつだって理性があるだろ…?」



「いやっあの人は理性なんてもの持ち合わせてないと思います!」



「ははっさすが棗の妹だなっ…本当言うと僕も少し思ったりするよ?気が合うね僕達」



「……えっ!あっ…うんっ///」



美麗はピンク色に染まる頬を押さえた。



「ほんと美麗ちゃん可愛いね…てゆうか綺麗になったかな?」



ふふっと優しく微笑む修一から、美麗は目が離せないでいた。
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