─仮面─偽りの微笑み

太股を撫で上げ、中心へと導かれた指先が悪戯に蠢く。



「……はぁ…ぁ……ぁ…ぁッ…ぁッ…あぁぁ…!」



ぐったりした繭璃に覆い被さると、十分に慣らしたそこを一気に貫いた。



「ひゃあ…ッ…ぁッ…あっ…あっ…ん…んッふ…」



我を忘れ夢中で彼女を抱き続けた。



気を抜けば身体ごと持っていかれそうだった。



この俺が、こんなにも必死で女を欲しがるなんてな…。



欲望は止まることを知らず、どこまでも求めていく。



この行為を自らが求め、望むような快楽を得る事など無かった。



寧ろ虚しさだけが残るばかりで、どうしようもない男の性を恨めしくさえ思っていた。



だが今は違う、今まで感じたことのない″快感″に酔いしれ、彼女との情事に溺れる俺がいた。
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