─仮面─偽りの微笑み
「修一…これ繭璃…俺のだから」
「なっ!お兄ちゃん繭璃は…」
ギロリと鋭い視線を美麗に向けると、棗は言った。
「もう俺のだから…繭璃もいいって言ってるぜ?なぁ繭璃」
「…あっ…あたしっ…はっ…棗さんのモノ…ですっ///」
「ほらなっ?」
「まっ繭璃?!」
きっと真っ赤になっているだろう…可愛いやつ。
腕をほどき美麗のもとへと戻してやった。
ちらりと俺に目をやり、真っ赤な顔で小さく微笑むと美麗と共に歩き出した。
「繭璃…またな」
「はい…///」
嬉しそうな表情で頷き、美麗の部屋へと消えていった。