─仮面─偽りの微笑み
「美麗ちゃんの思うようにすればいいよ…でも…辛い時には俺も頼ってほしい…君には俺が居るって事を忘れないで?」
「…ありがと…修一さん…ふえっ」
好きな人に優しく抱きしめられ、自分はなんて幸せなんだろうと涙が零れた。
「ごめんね…大好き」
「ん、わかってるよ…繭璃ちゃんの傍にいてあげて?」
「うん」
そっと顔を上げた美麗の涙を、親指で拭った修一は両手で頬を包み込むと、そっと唇を重ねた。
「…ん…」
優しく優しく唇を啄む。
「暫く会えない分…いっぱいしとかないと」
そう言って薄く笑った修一は、美麗をキツく抱きしめ深く甘く口づけた。
「ふ…ん…しゅ…いちさ…ん…はぁ…」
「美麗ちゃん」
会えない分だけの口づけを交わし続けた。
『…ごめんね』
心の中で繭璃に呟いて…。