─仮面─偽りの微笑み
◆ホテル Venus
「棗…本当に覚悟はいい?」
「あぁ…お前こそどうなんだ?びびってんじゃねぇだろうな」
本日執り行われる婚約披露パーティー。
その会場である…
─シーサイドホテル Venus─
棗と麻里香はその一室にいた。
「はっ、冗談…嬉しくてたまんないわよ♪」
スカイブルーの光沢のあるドレスに身を包んだ麻里香が、にっこりと微笑んだ。
「同感…」
ニヤリと笑うとすっと立ち上がった。
「時間だ…パーティーは盛大にやらねぇとなぁ」
「ふふっ♪」
棗の腕に抱きついた麻里香に微笑みかける。
「ふっ…行くか」
「行きましょ」
2人は部屋を出ると会場へと向かった。