─仮面─偽りの微笑み
◇ご褒美は甘く
「パパと暢さんって…お兄ちゃんと修一さんみたい!」
3人の様子を少し離れて見ていた美麗が、隣で微笑む修一に話しかけた。
「唯一無二の親友…俺達も互いに信頼しあえる関係がずっと続けばらいいな…なんて俺は思ってるよ」
棗は今回の件を修一には全て伝えていた。
修一はそれがとても嬉しかった…だからこそ、この先も棗と付き合っていこうと思えたのだ。
修一は去って行く棗の後ろ姿を見送り、美麗を引き寄せ頬を寄せた。
「美麗ちゃんとは一生こんな事できる関係でいたいな…」
そう言ってぺろりと唇を舐めた後、チュッと吸い上げくすりと笑った。
「真っ赤だ…可愛いなぁ♪」
「もうっ!修一さんたらこんなとこで…恥ずかしいよ…//」
頬を染め周囲を気にする美麗を、愛しさのあまり修一は構わず抱きしめた。