─仮面─偽りの微笑み

「何だよお前ら若いなぁ」



くっと口角を上げ近づく暢に、美麗ははっとして修一から離れた。



「お前らにもやるよ」



そう言って、暢は棗に渡した物と同じ物を修一に手渡した。



「いいんですか?!」



「ふっ、早く行けよ」



「いこっ…美麗ちゃん♪」



修一は、赤くなった美麗の手を引き歩き出した。



「いっぱい可愛がってあげるからね♪」



「しゅ、修一さん!!…//」



悪戯に微笑む修一に、美麗は身体を熱くした。



「想像した?美麗ちゃんのエッチ」



「修一さんのバカっ!!」



「怒らないで?エッチな美麗ちゃんも好きだよ?」



ニヤッと笑うと頬に唇を寄せた。



「むうっ…エッチじゃないもん!」



「クスッ…可愛いなぁ…」



そんな会話をしながら、2人は仲良くエレベーターへと乗り込んだ。
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