─仮面─偽りの微笑み

「今日はこのまま…一日離さねーからな?覚悟しろよ…」



「こ、このままっ…///………昨日…あんなにしたのに…」



激しい欲望をぶつけられ、途中から記憶も無い程で気がつけば夜明けを迎えていた…それなのに…繭璃は思わず呟いていた。



「俺はお前が足りねぇ…いつでもこうやって触れていたいって思ってる…こんな俺はイヤか?」



そう繭璃に問う棗は、どこか切なそうで何時もの強引な棗では無かった。



「いや…じゃないです…棗さんに触れられると…もっともっとって思っちゃう自分が恥ずかしくて…」



「恥ずかしくなんてないさ…もっと欲しがれ…俺を…お前にならいくらでもくれてやる」



そう言って、棗は仰向けになった自分の上に繭璃を跨らせた。



「きゃっ」



「繭璃からキスしろよ」



「…え…あの…」



「欲しくねぇの?俺が…」



艶っぽく見つめられ、吸い寄せられるようにそっと棗の唇を指先で触れなぞった。
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