─仮面─偽りの微笑み
昔からいぢわるで、ママの前ではいい子だった兄。
裏で"お仕置きだ"なんていぢわるされていななんて、ママは知らない。
ストレス発散にあたしにいぢわるしていたとしか考えられない!
と美麗は思っていた。
それに、今までお兄ちゃんに特定の彼女なんていたことなんてないし。
不特定多数の女友達は沢山いるらしいが…
繭璃は、その中の1人にすぎないのではないのか?
今のうちに引き離した方がいいのでは?
「うーん…」
「美麗ちゃん…顔怖いよ?」
心配そうに美麗の顔を撫でる繭璃。