─仮面─偽りの微笑み

「よろしくお願いしますよ旦那様?じゃあ私達も帰りましょ」



「そうだな…なんか久々燃えてきた…早く帰ろう!」



ニヤリと笑う劉兒に、ユウリは身を震わせた。



「じゃあな美麗、修一…あぁ…この部屋は明日まで借りてる好きに使え」



程ほどにな…と修一に手を上げ、劉兒はユウリの腰を抱いて歩き出した。



「ちょっ…あ、修一君?美麗ちゃんをよろしくね!」



「はい!」



「パパ?ママ?」



にっこりと微笑んだユウリは手を振ると、劉兒に寄り添い2人は部屋を出ていった。



「手始めにお風呂でも入ろうか?」



「ふぇっ?」



ご両親に許可も得た事だし…修一は美麗に囁くと悪戯な笑みを浮かべた。



「じゃっ、行こうか…ん?脱がして欲しい?」



「じっ、自分で脱ぐから!」



「そっ?じゃ行こう♪」



「しゅ、修一さん?!」



にっこりと微笑んだ修一は、焦る美麗を連れ浴室へと消えて行った。
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