─仮面─偽りの微笑み

ベッドに横たわる繭璃に跨ると、棗は妖艶な笑みを浮かべ見下ろす。



「あの…はずかし…あんまり…見ないで…?///」



赤く染めた頬に潤んだ瞳…恥ずかしさからか顔を両手で覆う。



その細い手首をそっと掴み開かせる。



「だめだ…隠すな…お前の全てが見たいんだ…恥じらう顔も感じてる顔も」



「……っ…///」



ゆっくりと瞳を開き棗を見つめる繭璃。



「いいこだ…ご褒美やらないといけないな」



ちゅっとリップ音を響かせ赤い唇に吸い付くと、ニヤリと笑い首筋に舌を這わせ舐め上げた。



「ひゃっ、あぁ…はぁ」



「やぁらしい顔…」



口元をゆるませた棗は、背中に手を這わせプツンとホックを外した。



「…ん…や…」



反射的に動いた両手を掴み頭の上でひとまとめにすると、「見たいっていったろ?」と囁いた。
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