─仮面─偽りの微笑み

講義も上の空、何をしていてもあの甘い香りと柔らかな肌が頭を離れない。



早く触れたくてたまらない…



壊したい程に俺は…



お前に狂うんだ…



───…
──…



「ねぇねぇ門の所にスッゴく格好いい人がいるんだって♪」



「うそー見たい見たい」



「誰か待ってるのかなぁ?」



「やぁーん羨ましい」



クラスメート達のざわつきに、美麗と繭璃は窓まで近づいていった。
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