─仮面─偽りの微笑み
「繭璃!!」
一瞬で静まり返り、人だかりに道が開かれる。
そして姿を見せたのは、やはり棗だった。
「お兄ちゃん!こんな所まで来るなんてどういう…」
「美麗ちゃん♪」
「「えっ?!」」
思わぬ事に驚いた美麗と繭璃は、顔を見合わせた。
棗の後ろから修一が顔を覗かせたのだ。
「しゅっ…修一さん!!何でっ」
棗1人がいるのだとばかり思っていた美麗は、修一の登場に混乱していた。
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