─仮面─偽りの微笑み
美麗の手を引っ張り歩き出した修一は、爽やかな笑みを浮かべていた。
「修一さん?…あのっ…どこに行くの?」
「デート…かなっ♪」
「でっでっ…デート?!」
「もしかして嫌なの?!」
「いっ嫌じゃない…むしろ嬉しい…デス…///」
「僕も嬉しいよ?」
うつむき加減の美麗の顔を上げさせると、頬を撫で「可愛いっ」と言ってクスリと笑った。
「行こっか?」
「うん…///」
美麗は迷わず頷いて、繋がれた手に頬を赤くしながら歩き出した。