─仮面─偽りの微笑み

修一しか知らない自分って?



その答えが解らず、一生懸命に考える美麗の耳朶に、修一は口づけると甘噛みした。



「ひゃうっ!」



美麗は思わぬ感覚に身体を仰け反らせた。



「なっに…?」



美麗はほんのりと頬を赤く染め、瞳を潤ませた。



「いい反応…そんなに可愛いの反則だよ…我慢できなくなるよ俺…」



そう言って、修一は白く美しい首筋に顔をうずめる。



チクンと痛む首筋に、修一が舌を這わせた。



「いっ…んんっ…はぁっ」



美麗は思わず漏らした声に驚き、ぱっと口に手をやった。
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