─仮面─偽りの微笑み
親父が俺に言ったことがある…
『身体が震える程、欲しいと思える女にお前もいずれ出会うさ…』
親父は母さんを一目見て"欲しい"と思ったらしい…
まぁ母さん程の女なら解らないこともないけど。
母さんは別として、女なんてみな同じようなものだ。
顔のいい男に笑顔で優しくされて嫌な訳がない。
大抵の女は直ぐ落ちる…
俺を震わす程の女がいるのなら早く出会いたいものだ。
そんな女居るわけないさと思っていた…あの時までは。