─仮面─偽りの微笑み
「繭璃…本気なんだね…仕方ない、じゃあ応援してやるか!」
「わぁーん!美麗ちゃん」
繭璃はぎゅっと美麗に抱きついた。
美麗がよしよしと頭を撫でてやると、繭璃はくすぐったそうな素振りを見せる。
それがまた可愛くて、繭璃にはまる棗の気持ちが解るな…と美麗は思っていた。
「美麗ちゃんはあの後修一さんと何処に行ったの?」
昨日の事を、繭璃に問われ美麗は頬を染めた。
「とっ…図書館///」
「美麗ちゃん顔赤いよ?…修一さんと何かあったんだぁ」
(可愛い顔して案外鋭いんだから…)
繭璃に言われ美麗は昨日の事を思い出していた。