─仮面─偽りの微笑み

「キス…したの修一さんと///」



両手を頬に添え、ぽっと頬を染める美麗。



何時も堂々としていて、格好いい彼女が今日は可愛く見える。



「あのね…私もしたのキス…棗さんと…///」



うふふっと恥ずかしそうに笑う繭璃に、美麗は続けて言った。



「あと…ちょっとだけ…その先も///」



「えぇっ!そっそうなのー?」



驚き目を丸くする繭璃に、美麗は問いかけた。



「お兄ちゃんはその…キス…しか…してないの?」



桜色に染めた頬を押さえ、"うん"と頷いた繭璃に美麗の方がもっと驚いていた。
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