─仮面─偽りの微笑み
いきなりどうした事かと、首を傾げ美麗を見つめる繭璃。
その存在すらも忘れてしまう程、美麗は舞い上がっていた。
「しゅっ、修一さんどうしたの?!」
顔は真っ赤で声も上擦っている。
「棗達がデートするなら俺達もしないといけないね」
「ふえっ?!あっ…あのっ」
「もしかしていや?昨日の事を気にしてるのかな…」
何だか寂しげな修一の声に、美麗は慌てて返事をした。
「イヤじゃないよっデートしたい!昨日の事は気にするどころか寧ろ嬉しかった位だしっ」
「そっかぁ嬉しかったんだぁ♪僕も嬉しかったよ…明日もお勉強しよっか?」