─仮面─偽りの微笑み
「でっ明日の予定は?」
「買い物」
「はっ?買い物?ショッピングー♪ってやつか?!またなんで…」
「俺の部屋に置くアイツの物を買いに行く」
くっくっと笑いながら、修一は棗と肩を組んだ。
「あの娘の物って…ふーん♪」
「なんだよ」
意味深な笑みを浮かべる修一に、棗は怪訝な顔をした。
「お前…マジなんだな」
棗は考えていた…プライベートな空間を、他人に見せた事はなかった。
いや、家族すらあの部屋に入れたことなどなかった。
修一は何度かあるがまぁ…数える程度だ。
「マジ…か…そうなるんだろうな」