─仮面─偽りの微笑み
出逢って直ぐ欲する程、俺を翻弄した女。
いつもの俺ならちょっと遊んで終わり。
後腐れの無い関係で、自分から求める事などなかった。
アイツに出逢ってから頭の中は、四六時中アイツの事で一杯だ。
何時も触れていたい…見つめていたい。
「ふっ…殆ど病気だな」
ふっと苦笑いした棗に修一が言う。
「病気かぁ…それは俺も一緒だな…お互い切ないねぇ」
悩める"恋する乙女?!"が二人。
頬杖をつきながら、はぁーっとため息を吐くのだった。