─仮面─偽りの微笑み

出逢って直ぐ欲する程、俺を翻弄した女。



いつもの俺ならちょっと遊んで終わり。



後腐れの無い関係で、自分から求める事などなかった。



アイツに出逢ってから頭の中は、四六時中アイツの事で一杯だ。



何時も触れていたい…見つめていたい。



「ふっ…殆ど病気だな」



ふっと苦笑いした棗に修一が言う。



「病気かぁ…それは俺も一緒だな…お互い切ないねぇ」



悩める"恋する乙女?!"が二人。



頬杖をつきながら、はぁーっとため息を吐くのだった。
< 68 / 268 >

この作品をシェア

pagetop