─仮面─偽りの微笑み
「美麗か?………つっ…」
そしてその時は訪れた…
何だこれ…俺は振り向いた瞬間言葉を失い身体が震えた。
親父…見つけたよ俺もあんたと同じモノを。
其処にいたのは美麗ではなかった。
「…あっ…あのっこっこんにちはっ…わっわたし美麗さんと同級生の"宝田 繭璃" と言います…お兄様…ですか?」
暫く見とれていた…いやっ目が離せなかった。
そして目の前の少女に欲情する俺がいた。
「んっ…?あぁっ…そうだけど…」
吸い寄せられるように彼女に近づくと、ふわふわの髪を指ですくった。