─仮面─偽りの微笑み

「キミの事だよ…甘いデザート」



「ふえっ?!…んっ…あぁ」



修一はぺろりと美麗の首筋を舐め上げる。



「後でゆっくりと思ったのに、キミがあまりにも強情だからね…言いたくなったら止めてあげるよ?」



「そっ、…んな…んー…ふあっ…ふっ…ん」


修一さんは、困惑するあたしの顎を掴み上向かせると、ちゅっ、ちゅっと唇を啄む。



「まだ、ダメ?…ふっ強情だな」



こんな所で?と思ったがそれでもなお言おうとしないあたしに、彼はそう言って深い口づけを落とす。



ざらついた舌が暴れあたしの舌を絡めとる。


隅々まで味わうようにうねる舌が、あたしの身体の熱を一気に上昇させた。



「ふあっ、しゅ…いち…さ…んん…はぁ…」


「どう?…言いたくなった?」



ぺろりとあたしの下唇を舐めると、彼は妖艶に微笑みかける。



どうしょう…そう迷っていると、彼の手がすっと動くのが視界に入った。



「修一…さん?…あっ…きゃあ!!」



いつの間にか服のボタンが幾つか外されていた、その隙間から修一はするりと手を滑り込ませた。
< 91 / 268 >

この作品をシェア

pagetop