─仮面─偽りの微笑み
「キミの事だよ…甘いデザート」
「ふえっ?!…んっ…あぁ」
修一はぺろりと美麗の首筋を舐め上げる。
「後でゆっくりと思ったのに、キミがあまりにも強情だからね…言いたくなったら止めてあげるよ?」
「そっ、…んな…んー…ふあっ…ふっ…ん」
修一さんは、困惑するあたしの顎を掴み上向かせると、ちゅっ、ちゅっと唇を啄む。
「まだ、ダメ?…ふっ強情だな」
こんな所で?と思ったがそれでもなお言おうとしないあたしに、彼はそう言って深い口づけを落とす。
ざらついた舌が暴れあたしの舌を絡めとる。
隅々まで味わうようにうねる舌が、あたしの身体の熱を一気に上昇させた。
「ふあっ、しゅ…いち…さ…んん…はぁ…」
「どう?…言いたくなった?」
ぺろりとあたしの下唇を舐めると、彼は妖艶に微笑みかける。
どうしょう…そう迷っていると、彼の手がすっと動くのが視界に入った。
「修一…さん?…あっ…きゃあ!!」
いつの間にか服のボタンが幾つか外されていた、その隙間から修一はするりと手を滑り込ませた。