─仮面─偽りの微笑み
背中を撫でた手はプチンと、ホックをはずす。
締め付けを失った胸に直に触れ、やわやわと包み込むように揉み上げる。
「んっ…」
と身体をよじるあたしの耳元で、修一さんの熱い吐息を感じ更に高まる。
「あぁ…はぁ…やぁっ」
胸の突起を指先で優しくころがされ、何も考えられなくなる。
「早く言わないと…誰かに見られちゃうかもよ?」
その一言で″はっ″と我に返り、辺りを見渡した。
「美味しそうな紅い実…食べちゃおうかな?」
″ふっ″と微笑んで戸惑う美麗の頬をひと撫でし、修一は胸元に顔を埋めた。
「ひゃっ、…あっ…あぁ!!」
突然の甘い刺激に、体中を快感が襲い、たまらず声を漏らしてしまった。
羞恥で頬を染め、口を覆い隠した美麗は声をぐっと我慢する。
(誰かに見られたら…)
そんな美麗の思いをよそに、修一はなおも胸元から離れようとしない。