叶わないと知りながら




「・・・・・・。」

校長先生の、長い話なんかどうでも良い
ましてや、耳に入ってこない・・


あたしの、頭の中では“蓮君”だけ・・・



入学式が終わったのか、さっきまでの静けさが無くなり
みんなの、しゃべり声が体育館じゅうに響き渡る・・・



「・・春?
 蓮君の事で悩んでるの??
 いつでも、相談してね


「・・・・・ん。」


芽衣ちゃんが居てくれただけであたしはすっごく助かる



 


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