あなたのことが好きだから。
出会い
side桃

「桃~♪おっはよお!」

朝から元気な心友、美海が話しかけてくる。

「おはよう♪」
私も笑顔で挨拶を返す。

「ねえ…桃聞いて~★」

「なに?」

「美海ね…彼氏できたんだぁっ!」

「ええええええ!?」

あんなに彼氏いらないって言ってた美海が…。
ってことは相手は…。

「相手は栗原くんなんだよ!」

やっぱり…美海の好きな人だもんね。

「おめでとー♪」

私は微笑んで心から祝福した。

「桃もさ、彼氏つくりなよ!
ていうか、桃可愛いんだからさ♪
完璧なんだし!
さっさと尚樹くんに告っちゃいなよ!」

そう…尚樹くんは私の好きな人。
2年生の頃からずっとずっと…

バスケ部のエースだもん。
すごくモテモテで…
わたしになんか絶対に無理。
合わないよ…



「これから席替えするぞー★」

先生の声が響き渡る。

私はダッシュでくじをひいた。


「うーんと…17番かぁ!やったあ♪」

1番後ろの窓側。

お昼寝できるし…

今は春だからぽかぽかなんだろうなあ♪


早速席につき、隣を見てみた。


「あ!」

隣は尚樹くん。

ぽかーんと口を開けていると

「隣は佐藤かぁ。よろしくー。」

女嫌いで有名な尚樹くんが話しかけてくれた!



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