One-Diamond †王子様がプロデュース†
なんとなく、目をぱっちり見開いて自分の変化にビビってる彼女が可愛いかったから。
「これ、あたし?」
「あぁ」
「怜さん、ありがとう」
「あぁ、拾った俺の義務だからな」
「怜さんて、腹黒く見えて不器用だけど実は優しいの?」
上目使いで俺を見上げる零花にちょっとドキッとする。
「俺は歌舞伎町の王子様だかんな。優しいのは当たり前」
餓鬼にちょっとドキッとした自分が情けない。
「じゃあ、そろそろ俺仕事だ」
昼ごろ帰ってきて、それからこのこを連れ回してたからもう夕方だった。
「ん、今更だけどついでに学校送ってやるか?」
「ううん、でも出来れば友達の家に送ってほしい」