One-Diamond †王子様がプロデュース†
三台くらいしかとめられない小さな駐車場には、俺のアウディしかない。
折り畳んだままの制服を零花の上に乗せる。
またエンジンをかける。
エンジン音で、零花の白い肌を砕いてしまいそうで
ちょっとビクッとした。
なんだろう、寝てる零花はやけに寂しそうなんだ。
彼女が小さく見えて、すぐにでも割れる割れ物みたいに思う。
「寂しい?」
そう聞いてから、ふいに彼女の顔を見たら、頬には水が伝ったような後があった。