One-Diamond †王子様がプロデュース†
「桐矢、お前彼氏いねぇよな?」
「いない、澪汰みたいにモテないもん。…あっ、澪汰髪赤くしたっ」
澪汰の髪は金色から赤茶になっていた。
「あぁ、似合う?」
「カッコイイじゃん」
いいな、あたしも染めたい。
「俺と付き合う?」
「ん?…」
「俺、お前のこと好き」
「冗談?」
「マジで」
「ドッキリとかでしょ?あたしみたいなブス、澪汰が好きになる訳ないじゃん」
「……はぁ、零花、お前さ、多分そういうとこがダメなんじゃね?…なんでそんな自信ねぇかな…」
「だって顔も性格もブスだから」
「はぁ…零花、とりま考えといてよ。返事待つからさ」
澪汰は、普通に仲がいい友達。
すごい、優しいし、普通にカッコイイ。
幅広い友達付き合いが苦手なあたしは
新しい友達は作らないで
とりあえずは澪汰と日当がいるだけで良いかなって思う。
みんな付き合いが結構長いから、喧嘩とかしてもすぐ仲直り出来る。
慣れてるんだ。
だから友達付き合いに悩んだりすることはまずない。