One-Diamond †王子様がプロデュース†
6 不確かな笑顔
起きて、ケータイで時間を確認しようとしたら
俺の使ったことのないメモ帳機能が開かれてた。
ありがとうって内容のメモ書きがあった。
「どういたしまして」
一応、そう言っておいた。
まぁ、聞こえる訳ないだろうけど。
一生懸命背伸びしてるけど、本当は純粋な女の子なんだろうな。
俺は凜が学校にちゃんと帰ったかどうか気になって電話してみた。
5コール目で凜は電話に出た。
『ちゃんと学校に居るよ』
何にも言ってないのに
凜は面倒臭そうに言った。
「あぁ、了解」
俺はそう言ってすぐ電話を切った。