ホントの自分
ミーンミーンミーン

朝から蝉がうるさい。

1週間で死ぬなら生まれてこなくていいのに。

1週間だけの命なんてある必要なんてまったくない。


♪♪♪♪♪~


「おはよ~優芽起きてた~??」

「今起きたとこ~」

「そっじゃぁ今日は街行こッ」

「う・・うん。」

街に行くくらいならナンパ待ちするよ・・・

「ってことで10時に駅ね~」

「了解。」

ピッ


ときどき鈴がムカつくときがある。

この前だって私が龍のことを好きということを

鈴に言ったら次の日から龍にアタックしはじめた。

まぁアタックのしすぎでドン引きされてたけど。

去年の誕生日プレゼントでお姉ちゃんに

買ってもらったデジタル時計は10時を指していた。

「やばっ!なんも仕度してないよ~」

急いで勝負服を着た。


極端に短い短パン
 
胸元がざっくりあいたタンクトップ
 


これが私の勝負服。

足を出すのは当たり前。


足を出して谷間を見せてれば

彼氏ができると思っていた

中学1年の夏休み1日目。
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop