ホントの自分
「あのさぁ・・俺。優芽とキスしたい。」
この言葉を最後に何分経っただろう。
私は放心状態で答えられずにいた。
「優芽?聞いてる?」
この一言で私は我に返った。
「あっう・・・うん。」
「していい?」
「・・・んッ」
私の答えを待たずに航太は自分の唇で
私の唇を強引に塞いだ。
「んッう・・・んッ」
なんかいつもの航太じゃない。
怖い。航太が怖い。
「こ・・・航太ッ。やッ」
長く繋がった唇が熱を帯びたまま離れた。
「ごめん。苦しかった?」
一応考えてくれてたんだ。
航太ともう1回キスしたい。
「航太・・・。もっかいキスして☆」
「俺も同じこと思ってた。」
「んッ・・んッ」
初めてのディープキス。
私の唇と航太の唇があたるたびに
航太のことをどんどん好きになっていく。
航太とならヤれる。
「はぁはぁはぁ。」
唇が離れる。
唇が離れると航太が遠くへ行ってしまう気がする。
ひとつになりたい。