禁断兄妹恋愛
ヤッパリ………




お兄ちゃんはそんな顔で私を見上げた。




あまり高くない、そんな木なのに降りれない……恥ずかしいょぉ////



さくらさんなら降りれるのかな……



関係ない事が頭に浮かんだ。



さくらさんなら



さくらさんなら




ずっと考えているうちに、こらえていた涙がどっと流れ出した。



「柚奈……」



「待ってろよ!」



そう言ってお兄ちゃんは木に登ってきてくれて、私を抱いた。



「えっ…………」



コレって、よく小さいときにしてくれた……



ふわっとジャンプしたお兄ちゃんのおかげで、あっという間に下に降りれた。



お兄ちゃんの抱っこは大好き////



高校一年なのに、赤ちゃんみたいだけど……





下におろしてくれたお兄ちゃんは泣いていた私を抱きしめてくれた。
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