禁断兄妹恋愛
手をつなぎながら、柚奈は軽くスキップしていた。



嬉しいのだろう




無邪気な笑顔に、また惚れ直してしまう。



ダメだな………俺。




単純だ‥


けれど突然

腕にひっつき、ニコニコしていた柚奈の表情が曇った。




「なに?」



「飯豊さん………」




あぁ…アイツのことか



「柚奈…飯豊は、正確な彼女じゃない。それだけは、覚えておいて?」



詳しい理由なんて言わなかった。



柚奈も詳しい検索はしてこなかった。




言わなくても、なんとなく通じる俺達。



柚奈が妹でなければ



柚奈が家族ではなく




ただのクラスメイトなら




俺はどんなに幸せだっただろうか………。
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