禁断兄妹恋愛
数分歩き、家に着いた。



中に入るのを戸惑う柚奈の腕を引いて、家の中に入った。




父はいない



母もいない




こんなに広い家なのに、



居るのは



俺と柚奈の2人。



男女が2人………




好きにし放題なはずなのに、兄と言うだけで


妹に手を出せない。





ドカッと大きなソファに座り、柚奈に手招きをした。




「おいで」





まるで待っていたかのように、喜んでこっちに来た。




脚と脚の間に座らせて、柚奈の体をこちらに向け、柚奈の腰に手を回した。



向かい合わせになった。



兄妹じゃなければ、好きに奪えるのに……



兄妹なんていらない



「お兄ちゃん…近いよ…」



白い頬を紅に染めて少し困っていた。




お兄ちゃん…



気にいらねぇ



「亮って呼んで?」




無理なお願いだ。



だけど、



柚奈がほしい




それも無理だから




せめて名前だけでも




恋人らしい呼び方にしたい。
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