─恋々物語─〔1P短編集〕

年の差─少女の矛盾─



今日は何度
思い出した?

今日は何度
ケータイ気にした?



明日は何度


すきだと思い
メールを読み返し
はやく会いたいと
願うのか



報われない片想い

でも報われたくて
ずっと想ってたんじゃない


『だいすき』

ただ、それだけ。




だいすきです

報われたいなんて
言いません


話しかけてくれるだけで
嬉しいから

笑いかけてくれるだけで
嬉しいから

お疲れさまの後の
「バイバイ」が嬉しいから

返信3日来なくても
全然平気ですよ?


彼女いても
へっちゃらです

ほんとです。

ほんとですから。








(でもほんとは)


(つらいです)



心の中の、『だいすきです』


─気づいて



〔返信、遅れてごめんね〕

〔全然大丈夫です!〕


─全然、大丈夫じゃなかったです

─ずっとずっと待ってました



「若いっていいなー」


─4つしか
違わないじゃないですか



「バイバイ」

「はい!お疲れさまです」


─バイバイ。




はじめて話した日

覚えてます
そっけなかったから。


はじめてちゃんづけで
呼んでくれた日

覚えてます
すごくすごく、嬉しかったから。


はじめてメールで
ハートつけてくれた日

覚えてます
違う意味でなのは知ってますが。



だいすきになった日

この日だけは…
覚えてないんです。


でもそれもいいかな

あの日あの時あの瞬間で。

そんな風にわかってる人って
中々いないんじゃないかな


気づいたらすきになってました

それでいいんだと
あたしは思います


気づいたら、だいすきでした

そしてこれからも
だいすきでいますよ


報われなくても
いいんです

どうかどうかあの人が
ずっと幸せでありますように

そしてあたしも
幸せになれたらな…

なんて





矛盾しちゃってますね







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