─恋々物語─〔1P短編集〕
ウソ─偽りの日々─
瞳閉じるたび
思い浮かぶのは
いつもいつも ただひとり
抱きしめられると
悲しくなるのは
顔上げると貴方じゃないから
キスをするたびに
いつも思うの
今 目を開けたら
目の前の顔が
あの人に変わっているのを
包まれるあたたかさの中で
貴方の温もりを
探してしまいます
あるはずないと
わかっているのに
わかってるからこそ
寂しくなって
求めてしまうの
誰でもいいから
瞳閉じれば貴方がいるから
こんなあたしを
きっと誰も 愛さない
( ただ一人 )
( 貴方以外は )
はやく 戻ってきて。
これ以上
嫌な女になりたくないから