ヴァンパイアと私

サラサラな漆黒の髪


吸い込まれそうな漆黒の瞳


漆黒の下にある整った顔立ち



その人は、鈴音　蓮だった・・・



「あれ？聞こえてなかった？

じゃあ、もう一度言おうか・・・



・・・どこ行こうとしていたの？」


ドッキーッ


まま、まさか・・・ね？


先輩がヴァンパイアなんて・・・


ないない



じゃ、正直に言おうかな


「・・・いや、今ですね？図書室でヴァンパイアみたいのを見たと思ったので逃げようとしていたんですよ」




「・・・チッ」



・・・え？


先輩？


「・・・やっぱ、見られていたか・・・

でも・・・この女の子からすごく好い匂い♪


・・・決めた」



え？？


最初のほうはブツブツ言ってて聞こえなかったけど、「決めた」って言うことだけ聞こえた



何を決めたって言うの？