キミの好きはあたしのもの
「おじゃましました」

「またな」

総悟の彼女が帰った。
ひとまずあたしの苦痛な時間は終わった。

彼女を見送った総悟はすぐさま自分の部屋に行こうとする。

…行かないで!
今すぐ引き止めたい。

でもどうやって?
あたし総悟が好きだから一緒にいたいって?

言えるわけない…。

そんなこと考えてると総悟は行ってしまった。

………。
もうダメだ。

辛すぎる。
どうして、
どうして総悟はあたしの…
弟なんだろう。
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